【festivoよろず相談01】 客入りは悪くないのに利益が出ない・・・（飲食店をオープンして2年目　Bさん）

この記事の執筆者 税理士 鳥川拓哉

ベンチャーサポート税理士法人 税理士。
大学を卒業後、他業種で働きながら税理士を志し科目を取得。
その後大手税理士法人を経験し、現在に至る。

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今日のよろず相談は飲食店をオープンして2年目のBさん。客入りは悪くないのに利益が出ないとのことで相談を受けました。

価格を上げれば良いのかも知れませんが、客離れが怖くて決断できない様子･･･相談を受け、Bさんのお店のFL比率を計算してみたところ、75％という高水準でした。

これでは売上がどんなに伸びても利益がなかなか出ないのも当然です。

※FL比率･･･（材料費＋人件費）÷売上高で求められる飲食店特有の財務指標で、一般的には60％前後が妥当と言われています。

Bさんのお店は売上に占める材料費と人件費の割合が高すぎて、それ以外の間接コストを支払うと利益が残らない構造になっていたのです。オープン時の値決めの段階でしっかりとした損益シミュレーションをしていなかったのが原因でした･･･

Bさんはこの後、仕入先の見直し、材料ロスの低減、人員配置やシフトの見直し等を徹底的に行うことになり、多くの時間とリソースを費やすことになりました。

今回は問い合わせが速かったこともあり、上記の措置によりFL比率を下げ、現在は2店舗目への拡大を検討中との事ですが、これから起業を考えていらっしゃる皆様にとってはとても怖い話ですよね・・・

事前にリスク要因を認識し備えていれば、多くの時間と労力を取られずにすんだかもと考えればなおさらです。

（提供：国内最大の起業家コミュニティfestivo）